研究業績

白鳥義彦(教授)

Cahier d’histoire immédiate, No.48、特集「Trois ans avec Fukushima」

特集「フクシマとともに三年」を含む、トゥールーズ大学の出版局が刊行する現代史の学術雑誌。本特集は、「フクシマ後après」ではなく「フクシマとともにavec」経った三年という視点を基調として、2014年3月11日に同大学で開催された、日本の原子力の問題をテーマとするシンポジウムの諸報告とともに、白鳥が同年2月に同大学招聘教員として行った講義・講演「フクシマ後の日本における原子力の問題」に関する論考から成っている。(白鳥義彦)

(Presses universitaires du Midi, 323ページ, 2015年10月刊行)


ARESER, Christophe Charle et Charles Soulié (dir.)編著『La dérégulation universitaire : La construction étatisée des « marchés » des études supérieures dans le monde』

パリの高等師範学校で開催された科研による国際シンポジウムを含む、「大学の規制緩和:世界における高等教育「市場」の国家管理下の構築」を主題とする編著書。国際比較の視点から、フランス、日本、合衆国、スイス、ケベック、スウェーデン、西アフリカ、マグレブ、チリ等、多くの国の事例が取り上げられ、近年の新自由主義的な大学改革を批判的に検討している。白鳥は、日本における高等教育改革と大学のヒエラルキー化の拡大について寄稿した。(白鳥義彦)

(Éditions Syllepse (Paris) et M Éditeur (Québec), 352ページ,  2015年9月刊行)


油井清光・白鳥義彦・梅村麦生編『3STEP シリーズ 社会学』

社会学研究室の教員および大学院出身者による、社会学を専門としない初学者を念頭に置いた教科書。相互行為、時間、ボランティア、紛争・物語・記憶、ファッション、生きづらさ、ジェンダーとセクシュアリティ、医療、サブカルチャー、観光、消費、移民、国際結婚と地域社会、組織、労働といった身近なテーマを入り口に、基礎的な概説、ケーススタディ、アクティブラーニングのスリーステップで各章学べる。読み物としても面白いです。

 

                                                                (昭和堂、2,300 円+税、2020 年 8 月刊行)


デュルケーム/デュルケーム学派研究会著、中島道男・岡崎宏樹・小川伸彦・山田陽子編『社会学の基本 デュルケームの論点』

私の前任者である大野道邦先生が中心となって 2000 年に立ち上げられたデュルケーム/デュルケーム学派研究会の 20 年間の活動ならびに同研究会を母体とする科研費の成果として刊行された、命題を出発点に社会学を学ぶガイドブック。デュルケームの命題のみならずデュルケーム学派の人々、同時代の思想家や批判者、継承者、さらには現代の社会学者への影響まで、7 部 43 章で立体的な案内がなされている。大野先生の遺稿も収載されている。

 

                       (学文社、2,500 円+税、2021 年 1 月刊行)



平井晶子(教授)

森本一彦・平井晶子・落合恵美子編『家族イデオロギー リーディングス アジアの家族と親密圏第1巻』

平井晶子・落合恵美子・森本一彦編『結婚とケア リーディングス アジアの家族と親密圏 第2巻』

落合恵美子・森本一彦・平井晶子編『ジェンダーとセクシュアリティ リーディングス アジアの家族と親密圏 第3巻』


 『リーディングス アジアの家族と親密圏』(全3巻)は、「アジアを知れば日本がわかる!」を合い言葉に、アジア9社会から貴重な論文を精選し、アジアの内側からのパースペクティブを知るために編まれたシリーズである。各巻には筆頭編者による詳しい序論があり、アジアにおける家族を多層的に俯瞰できる。もともと英語圏の読者を想定していない各社会固有の課題に挑戦した論文、しかし、それぞれの社会で有名で影響力のある論文を厳選した。これらを読むことで、自己オリエンタリズムに陥ることなく、日本研究、アジア研究、比較研究を展開する新たな基盤が形成されることを目指す。

それぞれ20本をこえる論文が掲載された500頁の3巻本。一見、大部であるが、どこから読んでも面白く、読むほどに読みたくなる珠玉の論文集。各社会の専門家でなくても読めるように訳注も充実。まずは興味のあるところから読み進めてほしい。読破した暁には「新しいアジア像・新しい日本像」が立ち現れること間違いなし!(平井晶子)

 (有斐閣, A5, 6300円+税, 2022年3月刊行, 第1巻456ページ, 第2巻504ページ, 第3巻478ページ)

鈴木理恵編『家と子どもの社会史―日本における後継者育成の研究』

日本中世から現代までの家の後継者育成の実情を学際的に論じたはじめての論文集。編者の鈴木理恵の強いリーダーシップのもと、歴史学、教育史、社会学、文学など、さまざまな背景をもつ人々が「家の後継者育成」という一点で集まり、3年間の議論を重ねた成果が本書である。「わかったつもり」の家に新たな視角から切り込む一冊である。平井は第3章「近世村落における後継者育成の前提条件―歴史人口学の視点から」を執筆している。(平井晶子)

(吉川弘文館, A5・320ページ, 7000円+税, 2020年2月刊行)


藤井勝(名誉教授)平井晶子(教授)編『外国人移住者と「地方的世界」』

東アジアで急増する国際結婚。結婚を機に海外移住する女性たちの存在は、送り出し/受け入れ社会双方で顕著な社会現象となっている。本書は6カ国・地域で行った調査をもとに、その実態を克明に描き出す。社会学研究室からは、藤井・平井が編著として中心的な役割を果たすとともに、白鳥・佐々木ならびに研究室出身者・院生が多数寄稿している。

(昭和堂, 368ページ, 5800円+税, 2019年3月刊行)


出口雄一・神野潔・十川陽一・山本英貴編『概説 日本法制史』

 第9章近世村落の家と村を執筆。

本書は社会科学系の学生にむけた教養書として、また、日本史と法学をつなぐ基礎的文献として編まれた1冊です。広義の法から日本の通史を見渡せるものになっているので、日本史に興味のある方もぜひお手にとって見てください。

(弘文堂, A5・528ページ, 3500円+税, 2018年3月刊行)


平井晶子・床谷文雄・山田昌弘編『家族研究の最前線② 出会いと結婚』

未婚、晩婚、離婚、再婚、国際結婚、同性婚――。ひとはどんな出会いを経て、誰と結びつくのか。現代および歴史的な日本の状況と、世界の事情から、結婚の意味を再考する。

(日本経済評論社, A5・368ページ, 5200円+税, 2017年12月刊行)


加藤彰彦・戸石七生・林研三編著『家族研究の最前線① 家と共同性』

「家」とは何か。「家社会」とは何か。

過去1000年の日本の家族の歴史と特質を、国際比較の視点を交えて描き出す。家族の変化を論じるためには、過去の家族について知らねばならない。平井は第4章を担当している。

(日本経済評論社, A5・384ページ, 5200円+税, 2016年9月刊行)


落合恵美子編著『徳川日本の家族と地域性―歴史人口学との対話』

日本社会の「地域性」という古くて新しい問いに歴史人口学からアプローチ

歴史人口学が日本に定着してから半世紀。徳川時代に存在していた個性豊かな地域性と家族を多角的に描き出した実証研究の新展開。平井は第1部第1章、第4部14章を担当、第4部16章を共著で担当している。

(ミネルヴァ書房, A5・546ページ, 8000円+税, 2015年7月刊行)


Japanizing Japanese Families: Regional Diversity and the Emergence of a National Family Model Through the Eyes of Historical Demography (Emiko Ochiai, Shoko Hirai eds.)

日本社会の基盤にある家族の歴史人口学的研究を、海外の読者に届けるため英語で編集しました。日本家族の地域性と時代の変容に注目した画期的な1冊です。皆さんのイメージする伝統家族像を刷新すること間違いなし!

(Brill Academic Pub, A5・468ページ, 31958円+税, 2022年7月刊行)


平井晶子・中島満大・中里英樹・森本一彦・落合恵美子編『<わたし>から始まる社会学』

自分の中の「なんで?」から始めて、その問いに潜む社会の特性を考えるための1冊です。個人的なことが社会的なことにつながる、その面白みを味わいながら、歴史や比較といった社会学の射程の広さ、アプローチの多様性を体感できるユニークな社会学入門!です。

(有斐閣, A5・330ページ, 3600円+税, 2023年3月刊行)


田間泰子・土屋敦編『<家族>のかたちを考える② 家族と病い』

平井晶子「死が身近な社会の中の家族―歴史人口学的アプローチ」(pp.14-28)

本書は、比較家族史学会のシリーズ「<家族>のかたちを考える」の第2弾です。コロナ禍を経験した私たちが、「家族が病いにいかに対峙してきたのか」をあらためて問うた一冊です。本学会の特徴を活かし、歴史と比較の視点から、病いと家族の関係を多面的に問うた貴重な本となりました。ぜひお手にとってみてください!平井は歴史人口学的アプローチを用いて、死が身近な近世庶民の家族の実像に迫りました。

 

法律文化社、2024年、全250頁)A5版(5400円+税)



佐々木祐(准教授)

田中高編著『ニカラグアを知るための55章』

歴史的・文化的に極めて豊かで複雑な背景を持つ中米・ニカラグア。その魅力を多様な観点から描き出した野心的な一冊。「もう一つのニカラグア:大西洋岸とのかかわり」「狂った小さな軍隊:サンディーノと民族主権防衛軍」「保守主義の時代と自由主義革命:『保守党の30年間』とその帰結」「サンディニスタ革命期の文化政策:『あたらしい人間』のための文化」「先住民という『他者』:混血のニカラグア神話」の計5章を執筆した。(佐々木祐)

(明石書店, 四六判・312ページ, 2000円+税, 2016年6月刊行)


松田素二編『集合的創造性―コンヴィヴィアルな人間学のために』

コンフリクトやカオス、不確定性や不条理がもはや「常態」となりつつある現代、新たな共同性とその創発的な能力の発現がこれまで以上に求められている。「集合的創造性」という概念を一つの軸として、多様な観点・フィールドから考察がなされている。佐々木(一番最後に入稿)は中米移民の移動実践を題材に、そこに現れつつある「まだ見ぬ<われわれ>」の力動とその作用について論じた。(佐々木祐)

(世界思想社, 四六判・286ページ, 2800円+税, 2021年2月刊行)


松田素二他編『日常的実践の社会人間学―都市・抵抗・共同性』

今日の社会において生きるわれわれが、実践を通じていかに日常世界を再-構築し、またそれをいかに変革しているのか。都市/抵抗/共同性をそれぞれの切り口に、松田素二のもとで学んだ(り学んだりしなかった)論者が考察を行う。佐々木(学ばなかった方)は、80年代・ニカラグア革命における詩作運動の誕生と圧殺の過程について論じ、そこに今日的な「抵抗」の可能性を探った。(佐々木祐)

(山代印刷株式会社出版部, A5・372ページ 2700円+税, 2021年3月刊行)


田中雅一他編『ジェンダー暴力の文化人類学―家族・国家・ディアスポラ社会』

「ジェンダーは希望である。なぜならジェンダーは男らしさや女らしさが変革可能な属性であることを力強く指し示しているからだ」。にも関わらず/だからこそ、行為遂行的に行使される多様なジェンダー暴力について、人類学的なフィールドワークを元に議論が行われる。佐々木(半分人類学)は、メキシコにおける中米移民女性たちの移動過程に深く刻み込まれた暴力と生き延びの諸局面を描写した。(佐々木祐

(昭和堂, A5・448ページ 6300円+税, 2021年3月刊行)



梅村麦生(准教授)

ニクラス・ルーマン『ルーマン 組織と意思決定』上・下

本書はニクラス・ルーマンによる社会システム理論と組織研究の集大成として、晩年まで執筆が続けられ没後に刊行された。ルーマンはそこで組織を包括的にかつ組織が社会のなかでもつ独特の意義を捉えるために、意思決定が意思決定へと接続するオートポイエティック・システムとして描き出す。梅村は第 5 章「時間関係」、第 6 章「不確実性吸収」、第 7 章「意思決定前提」(以上上巻)、第 11 章「構造変動:改革のポエジーと進化のリアリティ」(以上下巻)の翻訳を担当した。

 

(坂井晃介、梅村麦生、小山裕、井口暁、赤堀三郎、樋口あゆみ訳、勁草書房、各 7,000円+税、2026 年 2 月刊行)


徳田剛・二階堂裕子・魁生由美子編『地方発 多文化共生のしくみづくり 』

人口減少が進む一方で外国人住民が増加の一途を辿る日本の地方部において、より望ましい形での外国人の受け入れと共生のための「新たなしくみづ」を構想するため、日本各地での様々なアクターによる取り組みと、諸外国の事例を踏まえて、多文化共生のための「標準装備」について考える一冊。梅村は第 7 章「地方部の製造業と外国人労働者」(大久保元正との共著)、第 18 章「ドイツの「移民政策」」を担当した。

 

(晃洋書房、2,800 円+税、2023 年 10 月刊行)



山下泰幸(講師)

伊達聖伸・見原礼子編『イスラームの定着と葛藤(西洋における宗教と世俗の変容Ⅱ)』

宗教的なものと世俗的なものの再編の諸相を描くシリーズ「西洋における宗教と世俗の変容」第2巻。第二次世界大戦後のヨーロッパの高度経済成長を支えてきたムスリム移民。各国ごとに異なった彼らに対する包摂と排除の論理を比較の視座から読み解き、そこで経験されているムスリムとの共存をめぐる多様なリアリティに迫る。山下は、総論および第2章を担当している。

(勁草書房, A5・336ページ 4000円+税, 2024年3月刊行)



研究員・院生

2025年度

論文

  • 山根真理・風間孝・釜野さおり 2025「特集『結婚をめぐる政治の現在』によせて」『社会学評論』Vol.76,No.3:278-86(論考).
  • <翻訳>(山根真理・李璟媛 訳)金珠賢 2025「韓国家族の新しい選択と潮流」『社会学評論』Vol.76,No.3:287-302 .
  • 劉超月,2026,「陳予茜 著『現代中国女性のライフコース――一人っ子世代の親子関係と家族意識を読み解く』」,総合文化2:274-277(書評).
  • 田村豪「社交性論と近代文化における友情――歓談における「空の空間」の可能性」『綜合文化』2号:173-191.
  • 沈思遠「中国農村出身の女性家事労働者における老後の定住選択とその形成過程―7名の質的調査に基づく考察―」『綜合文化』2: 241-256.

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 成田まお「初期ガーフィンケルによる「知覚の衝突」概念の再検討」第76回関西社会学会大会,摂南大学,2025年5月31日.
  • 山根真理「『教育とジェンダーの“難しさ”と向き合う』コメント」東海社会学第18回大会シンポジウム 愛知県立大学 2025年7月12日.
  • 山根真理・丸山政子・中井恵美「子育て支援のNPO『まめっこ』の歩み」第45回家族関係学セミナー自由報告 静岡県立大学 2025年10月12日.
  • 山根真理・李璟媛・洪上旭「韓国における1950年代、1980年代生まれのケア経験と世代間関係―「『ライフコースと世代』の再編に関する比較家族史的研究」プロジェクト報告(1)」第98回日本社会学会自由報告 一橋大学 2025年11月15日.
  • LIU CHAOYUE「中国農村部における介護実践と介護観―四川省C村のフィールドワークより― 」,関西社会学会(第76回),摂南大学,2025年5月.
  • LIU CHAOYUE「婚姻交渉から捉えた世代間関係の変容−四川省 C 村 24 家族を事例に−」,カルチュラル・スタディーズ学会(カルチュラル・タイフーン2025),国立高雄大学,2025年11月.
  • 劉超月「中国農村部における父系親族規範再考 ─一九五〇〜七〇年代生まれ世代の老親扶養の事例分析─」,日中社会学会2025年度冬季研究会,成城大学,2025年12月.
  • 田村豪「Takt の社会学のために――ジンメルからプレスナーへ」日本社会学史学会第64回大会 神戸学院大学 2025年6月.
  • 田村豪「ジンメルと第1回社会学者会議――緊張関係のなかの余地としての社交性」2025年度文化交渉学ワークショップ 神戸大学 2025年9月.
  • Shen Siyuan,「Household Maintenance by Domestic Workers During Social Transition: A case Study from Anhui Province, China」, the AAS in Asia 2025 Conference, Kathmandu, 2025年6月.
  • 沈思遠,「都市定住か農村帰住か―中国農村出身女性家事労働者の老後定住選択」,2025年度文化交渉学ワークショップ「文化としての論争」,神戸大学大学院人文学研究科文化交渉学研究プロジェクト,神戸大学(オンライン),2025年9月.
  • 連輝「中国における女権主義者の家族——聞き取り調査を中心に」中国ジェンダー研究会(第43回)立命館大学大阪梅田キャンパス 2025年3月8日.
  • 連輝「中国県域社会における若年女性の結婚をめぐる語り——浙江省温州市A県の調査をもとに」比較家族史学会2025年度秋季大会(オンライン) 2025年11月1日.
  • 袁珍「変容するライフスタイルと残存する家族規範の狭間:独身女性の母娘関係と介護責任の所在」東アジア「家族・教育・ジェンダー」研究会 神戸大学 2026年3月13日.
  • 姚柳琨 「中国“毛泽东”形象的历史变迁与当代青年文化―以“打工人文化”为对象―」 Cultural Typhoon 2025, 国立高雄大学, 2025年11月.
  • 姚柳琨, 「关于中国青年劳动者的工作・生活方式的实证调查―以在北京市居住的青年为中心―」, 第7届北京大学–复旦大学–神户大学三校人文论坛  北京大学  2025年11月.
  • 姚柳琨, 「中国の社会文化空間における「毛沢東」像の変容――「毛沢東ブーム」と青年の階層意識の関連――」, Adaptive behavior and its ecologieal foundations 2026:場所と挙動―物理系から社会まで  神戸大学  2026年2月.
  • 欒孟聡 “From Migrant Organizations to Festival Spaces: The Construction of Ethnic Space among New Chinese Immigrants in the Hanshin Region”  神戸大学・北京大学・復旦大学三大学人文フォーラム,北京大学  2025年11月.
  • 欒孟聡「チャイナタウン再編の言説と実践—新移民の集積空間と場所創造— 」新时代中日社会学的新使命国际学术研讨会  北京外国語大学  2025年9月.
  • 欒孟聡 “Bridging Migration in Asia: Transnational Perspectives on Asian Migrant Workers in Japan”AAS-in-Asia(Association for Asian Studies in Asia) Kathmandu  2025年6月. 
  • 孫海翔「中国男性の家事参加の実態と意識ーー重慶在住の既婚男性を例にして」 日本家族社会学会  金城学院大学 2025年9月.
  • 野中康生「高校普通科改革が抱える困難と矛盾――地方公立高校の探究学習をめぐる状況を中心に」第76回関西社会学会大会  摂南大学  2025年6月1日.
  • 野中康生「探究学習は高校教育の現場でいかにして再文脈化されているのか」第77回日本教育社会学会大会 大阪大学  2025年11月8日.

2024年度

論文

  • 嶺岸匠「『日本語指導が必要な児童』をめぐる資源と基準のジレンマ──公立小学校の日本語指導担当教員の語りから」『綜合文化』1: 130-147.
  • 李澤睿 「一九八〇年代以降の「Working Woman」のイメージから見る「働く」ことの意味の変遷 ――実用情報誌『日経 WOMAN』を対象として――」 神戸大学社会学研究室 『社会学雑誌』41:256-273.
  • 欒孟聡 2025「中国系新移民のエスニックエンクレーブの構築――エスニックネットワークとの関わり」『日中社会学研究』32:158-169. 
  • 欒孟聡 2025「社会資源を持つニューカマー中国系移民のホスト社会参加阻害要因:個人の経験と受け入れ構造の視点から」『社会学雑誌』41:241-25.

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 沈思遠 「現代中国における移住家事労働者家族はいかにして維持しうるのか?家族内の協力を中心に」神戸大学倫理創生プロジェクトワークショップ(東アジアにおける母性礼賛とミソジニー), 神戸大学, 2024年3月.
  • 沈思遠(Shen Siyuan),「Shifting Motivations of Women Working Away from Home: Focusing on the Experiences of Migrant Domestic Workers from Anhui」, IFRWH国際大会, 津田塾大学, 2024年8月.
  • 沈思遠「中国的家政工是如何分层的?—安徽省的案例研究」迁变流转中的东亚艺术、人文与社会:第六届复旦大学-神户大学-北京大学三校论坛, 复旦大学, 2024年11月.
  • 沈思遠「中国農村・農民工研究の中での『家事労働者研究』の位置付け問題―安徽省での質的研究の経験から」中国女性史研究会次世代ワークショップ(中国農村をジェンダー研究する), お茶の水女子大学, 2024年12月
  • 成田まお「「正義」の社会(学)理論とエスノメソドロジー ──アン・ロールズの人種差別研究に注目して」関西社会学会第75回大会, 大和大学, 2024年5月.
  • 嶺岸匠「外国ルーツの子どもの支援はいかなる意味で(不)必要とされるのか──小中学校の教師の語りから」大和大学, 第75回関西社会学会大会, 2024年5月26日.
  • 湊麻紀子「66 年コーホートのライフコース―コーホート効果と機会の大小―」日本人口学会, 中央大学, 2024年6月8~9日.
  • 李澤睿 「『輝く働く女性』イメージの創出――『日経WOMAN』女性像の歴史的な変遷を手がかりに」日本メディア学会2024年秋季大会, オンライン開催, 2024年10月26日.
  • 李澤睿「2000年代の働く女性の職場『生存戦略』――女性実用雑誌『日経WOMAN』の記事言説から」日本ジェンダー学会大会, 2024年9月28日.
  • 李澤睿「日本における管理職女性像の創出――雑誌『日経EW』を対象として」神戸大学・北京大学・復旦大学の三学共同人文フォーラム, 2024年11月16日.
  • Liukun Yao (姚柳琨), 2024,“Interaction Between Animated Works and Derivative Works on the Internet Space -Case Analysis of Secondary Productions Related to “Earthy Culture”-”, Interfaceing 2024 on National Taiwan University, 2024, 8.

2023年度

論文

  • 德宮俊貴「現在志向の若者たち?―見田宗介におけるコンサマトリー概念の三側面から」『メディア・コミュニケーション』    慶応義塾大学メディア・コミュニケーション研究所.
  • (書評)德宮俊貴「資本主義の「その先」を考えるうえで示唆に富む書―若者たちの連帯を勇気づけるとともに,資本主義をトータルに批判する言論を活性化させるきっかけに」『図書新聞』2618: 3,2023年12月.
  • Oscar Wrenn '”Lost in the Fields”: Wayfinding and Disorientation Within a Japanese Agrarian Landscape'. Japanese Review of Cultural Anthropology, 24(1): 63-106.
  • 津田翔太郎「〈固有の私らしさ〉の構成過程:死、あるいは身体の有限性という観点から」日本社会学理論学会『現代社会学理論研究』第17巻(33-45頁).
  • 津田翔太郎「現代社会における親密な自己/他者関係を把捉するための理論構築に向けて」関西社会学『フォーラム現代社会学』第22巻(81-92頁).
  • 吉田涼一「集合的記憶論の災害領域への応用可能性-金瑛によるアルヴァックス理論の新解釈に注目して-」『社会学雑誌』20: 232-245, 2023年12月.

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 嶺岸匠「ルーマン派システム理論における『アドレス可能性』概念の検討」関西社会学会第74回大会,京都先端科学大学,2023年5月.
  • 嶺岸匠「修論フォーラム:N.ルーマンの社会理論における機能分化と人格 」(コメンテーター:多田光宏)日本社会学理論学会第18回大会,大学共同利用施設UNITY,2023年9月.
  • 沈思遠「現代中国における出稼ぎ女性家事労働者の移動と生活―安徽省出身のAさんのライフヒストリーを例にして」,第73回日本現代中国学会全国学術大会,神戸大学,2023年10月15日.
  • 沈思遠「出稼ぎ家事労働者の移動から見た中国沿岸部と内陸部の相互作用」,第13回WCMCI国際会議(東アジア海域史の新視点-2023東アジア島與海洋文化フォーラム海港都市国際学術シンポジウム),神戸大学,2023年10月22日.
  • 沈思遠「現代中国における出稼ぎ家事労働者のキャリア戦略―労働者の語りを通じて」,神戸人類学研究会,神戸大学,2023年11月10日.
  • 成田まお「『人文・社会科学的な知』の社会学的位置付け——知識/科学社会学・STSから『専門知の社会学』へ」日本社会学史学会・2022年度春の関西研究例会,オンライン,2023年5月.
  • 成田まお,「『専門家であること』をする——歴史資料読解場面の相互行為分析」第74回関西社会学会大会,京都先端科学大学,2023年5月.
  • 欒孟聡「日本におけるニューカマー中国人の生活領域の展開一新たな活動空間を作り出す可能性への問いから一」関西社会学会第73回年次大会,京都先端科学大学,2023年5月.
  • 欒孟聡「日本における新華人の文化的な活動空間の生成とシンボル化のプロセス」日本移民学会第33回年次大会,神田外語大学,2023年6月24日.
  • 欒孟聡「地理的制約を越えたエスニックネットワークとエンクレーブ:その構造と機能」(Transnational Ethnic Networks and Enclaves: The Structure and Function)(WCMCI)学術大会「東アジア海域史新視点」海港都市国際学術シンポジウム,神戸大学、2023年10月.
  • 欒孟聡「中国系新移民のエスニック・エンクレーブの再構築――重層する華僑ネットワークとの関わり」第96回神戸人類学研究会,神戸大学,2024年1月(招待あり).
  • 德宮俊貴「見田宗介の他者・関係論―概念図式の整理」第74回関西社会学会大会,京都先端科学大学,2023年5月.(大会奨励賞)
  • 德宮俊貴「他者といる苦しみ、他者がいる歓び―親密圏との比較をつうじた交響圏の概念的再構成」第18回日本社会学理論学会大会,摂南大学,2023年9月.
  • 德宮俊貴「コンサマトリー概念の再構成―現在主義的解釈をこえて」第96回日本社会学会大会,立正大学,2023年10月.
  • Oscar Wrenn 'Disorientation as Everyday Experience: Resolving Migration and Movement in Rural Japan.' INTERFACE・INTERFACEing 2023, 神戸大学, 2023年9月26日.
  • オスカー・レン「不安定的ランドスケープにおける業労働者リズムの生成と断絶:長野県の山村の『何気ない」農業活動を人類学的に考える」日本村落研究学会・第71回日本村落研究学会大会, 安来市, 2023年12月2日.

2022年度

論文

  • 嶺岸匠「社会システムによる構成としての人格——後期ルーマンの人格概念」『社会学雑誌』39: 141-157, 2022年11月.
  • 成田まお「結婚相談所を介した配偶者選択における「見合い/恋愛」の概念分析――インターネット上の成婚談を利用して」『社会学雑誌』39: 158-175, 2022年11月.
  • 德宮俊貴「ニヒリズムの時間意識―見田宗介の時間論・再考」高橋顕也・梅村麦生・金瑛編『社会の時間―新たな「時間の社会学」の構築へ向けて』2019-2021年度科学研究費補助金研究成果報告書(JP19K02145), 立命館大学, 125-134, 2022年6月.
  • Oscar Wrenn「断絶を通じて思考する過疎地域ランドスケープ―時間・空間の非連続性に関する考察に向けて―」『社会学雑誌』39: 207-237, 2022年11月.
  • 李兆欣「「モンゴル文化」はどのように発信されるのか――WeChat 購読アカウントのコンテンツ分析を中心に」『社会学雑誌』40(掲載予定).

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 嶺岸匠「前期ルーマンにおける人格の自己表出の問題」日本社会学史学会・2022年度秋の関西研究例会, 神戸大学, 2022年11月.
  • 成田まお「歴史資料読解場面における「発見」のワークの組織化」EMCA研究会, 2022年度秋の研究大会(於・立教大学), 2022年10月.
  • Oscar Wrenn, "Thinking landscape through rupture in rural Japan: uncertain futures and fractured space in a depopulated upland community", AAS Annual Conference 2022, Memory in Space: Creatively Imagining and Living Japanese Landscapes, 2022年3月.
  • 津田翔太郎「「生きられた感情」を帯同する自己/他者関係を把捉するための理論構築」日本社会学理論学会第17回大会, オンライン開催, 2022年9月.
  • 德宮俊貴「見田宗介における社会構想の社会学」関社インカレ博論セミナー, オンライン開催, 2022年4月.

2021年度

論文

  • 津田翔太郎「心理学化する社会」における支配的な自己物語/排除される自己物語の構成過程について」『社会学雑誌』38: 205-221, 2021年7月.
  • 德宮俊貴「大卒技能実習生の特徴とベトナムにおけるその背景―兵庫県豊岡市における外国人住民調査より」『社会学雑誌』38: 120-137, 2021年7月.
  • 田村豪「翻訳: ゲーラルト・モゼティッチ「オーストリアにおける社会学のはじまり」」『社会学雑誌』38: 170-204, 2021年7月.
  • 田村豪「翻訳: ジンメルの美学――独創的な折衷主義?(上)」『思想のプリズム』1: 27-52, 2021年10月.
  • 德宮俊貴「見田宗介における「交響」」『ソシオロジ』66(3): 59-76, 2022年2月.
  • 李兆欣「観光文化の文脈から捉える内モンゴル都市部におけるゲルの利用実態」『社会学雑誌』38: 222-240, 2021年7月.

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 田村豪「ジンメル社交論の再構成――具体的なものから出発し1910年の社交論へ向かうひとつの道筋」第60回日本社会学史学会記念大会, Zoom, 2021年6月.
  • 津田翔太郎「アイデンティティ論の再考―「固有の私らしさ」に着目して」第16回日本社会学理論学会大会, Zoom, 2021年9月.
  • 田村豪「修論フォーラム:Geselligkeit/sociability論の系譜」第16回日本社会学理論学会大会, Zoom, 2021年9月.
  • 津田翔太郎「アイデンティティを巡る対話」(対話企画)一般社団法人大牟田未来共創センター, NTT社会情報研究所, NPO法人ドネルモ, 2022年1月.
  • 李兆欣「内モンゴル都市部におけるゲルの利用実態」神戸華僑華人研究会第189回研究例会, オンライン開催, 2021年5月.
  • 李兆欣「地域文化の文脈から捉える内モンゴル都市部におけるゲル風デザインの流行」第72回関西社会学会大会の一般研究報告A, オンライン開催, 2021年5月.

2020年度

論文

  • 德宮俊貴「見田社会学における未来とニヒリズム」『社会学雑誌』37: 128-144, 2020年8月.
  • 田村豪「「社交性の社会学」序説G・ジンメルとE・ゴフマンにおける社交性論の境界」『社会学雑誌』37: 175-192, 2020年8月.
  • Tsuyoshi TAMURA, "The history of Simmel’s reception in Japan: Unfolding the theme of “society and the individual” in relation to the concept of “culture”",『人間技術と文化に関する国際共同研究(International Studies on Human Technology and Cultures)』58-81, 2021年3月.
  • 李兆欣「レストラン調査から見る都市部少数民族文化の生き延び方 : シリンホット市のモンゴル風レストランを中心に」『社会学雑誌』37:193-208, 2020年8月.

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 德宮俊貴「エゴイズムと交響のあいだ―見田宗介の「個」の理論をめぐる問題提起」第15回日本社会学理論学会大会, 一般報告(1), ノートルダム清心女子大学, 2020年9月.
  • 德宮俊貴「地方における非定住高学歴外国人女性―兵庫県豊岡市を事例として」第71回関西社会学会大会, 研究報告II:地域と外国人住民, 龍谷大学, 2020年10月.
  • 德宮俊貴「現代社会(学)における未来意識」第93回日本社会学会大会, テーマセッション7:「時間の社会学」の現代的展開II, 松山大学, 2020年10月.
  • 田村豪「アメリカ社会科学におけるG・ジンメルの初期受容—ジンメルの著作に対する同時代のアメリカにおける書評を中心に」唯物論研究会第43回大会, 個人研究発表, 東京経済大学, 2020年11月.
  • 德宮俊貴「見田宗介のコミューン論の射程―理論体系の内在的再構成のために」2020年度日本社会学史学会研究例会, Zoom, 2021年1月.

2019年度

論文

  • 川口ひとみ「日清修好条規と領事裁判―逆訴、控訴、上告の仕組み」『社会学雑誌』35・36: 187-200, 2019年7月.
  • 張偉霞「子どものいる中国人ニューカマーたちの日本における定住化とその規定要因」『社会学雑誌』35・36: 282-303, 2019年7月.
  • 小川晃生「21世紀におけるトッド的なT・パーソンズ再解釈についての一考察」『社会学雑誌』35・36: 304-318, 2019年7月.
  • 若狹優「ゴフマン理論の「空間」に着目したCMC分析の可能性」(公募特集 メディアとコミュニケーションの社会学)『新社会学研究』4: 162-179, 2019年10月.
  • 田村豪「ジンメル社交性論における演劇モチーフの意義―社交性における共在と創造的個性との両立可能性」『ジンメル研究会会報』25: 4-15, 2020年3月.
  • 德宮俊貴「見田宗介の社会学理論における近代価値空間の反転と裂開―70年代の理論構想の意義」『現代社会学理論研究』14 : 70-81, 2020年3月.

研究報告(学会・研究会・シンポジウム)

  • 德宮俊貴「『まなざしの地獄』再訪―70年代見田社会学における価値理論の構想」第70回関西社会学会大会, 研究報告I:理論・学説, 関西学院大学, 2019年6月.
  • 李兆欣「形骸化した食のタブーから見る少数民族の再構築―中国内モンゴルにおけるモンゴル民族を事例に」第70回関西社会学会大会, 研究報告I:エスニシティ, 関西学院大学, 2019年6月.
  • 田村豪「ジンメル社交性論における演劇的モチーフの意義」ジンメル研究会2019年大会, 大谷大学, 2019年7月.
  • 津田翔太郎「今日的なアイデンティティの困難性を乗り越えるために―『自己の語りえなさ』概念に着目して」第14回日本社会学理論学会大会, 一般報告2, 東洋大学, 2019年9月.
  • 德宮俊貴「見田社会学の内在的・総体的理解をめざして―〈過渡期〉における価値論の検討を中心に」第14回日本社会学理論学会大会, 修論フォーラム, 東洋大学, 2019年9月.
  • 小川晃生「社会規範からみる飼育動物の取り扱いについての一考察―日本のクワガタムシ飼育文化を事例として」第92回日本社会学会大会, テーマセッション1:ヒトと動物の「社会的共生」を構想する, 東京女子大学, 2019年10月.
  • 德宮俊貴「見田社会学の理論構造における時間的契機と社会的契機―『時間の社会学』から『社会学の時間性』へ」第92回日本社会学会大会, テーマセッション4:「時間の社会学」の現代的展開, 東京女子大学, 2019年10月.
  • 平井晶子・齊藤優「外国人住民の家族と暮らし」2019年度関西学院大学先端社会研究所シンポジウム:モビリティと地方的世界の変容―豊岡市外国人住民に関する調査から, 報告1, 関西学院大学, 2020年1月.
  • 梅村麦生・福田恵「外国人雇用事業所と外国人住民の仕事」2019年度関西学院大学先端社会研究所シンポジウム:モビリティと地方的世界の変容―豊岡市外国人住民に関する調査から, 報告2, 関西学院大学, 2020年1月.
  • Tsuyoshi Tamura, ”Georg Simmel’s “Rembrandt” and society:inner socialization and immanent generalization”, Passages Philosophiques IV , Université Paris Nanterre, 2020年2月.

受賞

  • 德宮俊貴,第70回関西社会学会大会奨励賞,「「まなざしの地獄」再訪―70年代見田社会学における価値理論の構想」,2019年6月.