神戸大学大学院人文学研究科/文学部社会学研究室

神戸大学人文学研究科社会学研究室では、フィールドワークを通して現代社会の動態を調査分析し、社会構造と文化形象との相互関連という視点から、現代社会の諸問題、地域の固有文化・造形文化の変遷を巡る諸問題を国際的視野のもとに解明することにより、社会文化の形成に寄与できる人材を養成します。


イベント情報

10月の活動・イベントの報告

ポーランドのヤゲウォ大学にて講義をおこないました。(10月17日)

10月17日、ポーランド・クラクフのヤゲウォ大学中東・極東研究学科にて開催されたKobe University Lecture Seriesにて、佐々木祐先生が講義を行いました。Multi-ethnic Japanというタイトルのもと、日本の多民族・多文化状況の歴史的背景や政治的課題、多様な文化実践などについて2回のレクチャーを行い、参加した学部生・院生と活発な議論を交わしました。また、現在オーストリア・インスブルック大学に留学中の田村豪くん(M1)もティーチング・アシスタントとして参加し、議論の輪に加わりました。



豊岡市にて「外国人住民に関する調査研究事業」の中間報告会をおこないました。(10月31日)

10月31日、豊岡市・神戸大学文学部社会学教室共同研究「外国人住民に関する調査研究事業」の中間報告会が、豊岡市市庁舎にて開催されました。4月から開始している本調査研究は、質的・量的データをもとに、地域社会における外国人住民の現状を立体的に描き出すことを目的としています。市長および関係部局担当者多数が参加され、報告内容について熱心な質疑応答が行われました。最終的な結果は3月末にホームページ等にて公表される予定です。



お知らせ

オーストラリア留学中の佐藤さんからレポートが届きました(2月編)

現在、オーストラリアにワーキングホリデーとして留学中の文学部社会学専修の3回生、佐藤詩織さんから現地のレポートが届きました。以下、本文を掲載します。


オーストラリアの日々 2月編

はじめまして、文学部社会学専修3回生の佐藤詩織です。現在、学校を休学して、オーストラリアでワーキングホリデー中です。といっても普通のワーキングホリデーとは少し違って、オーストラリアの学校で日本語を教える代わりに、住宅と食事が無償で提供されるという現物支給型のワーホリです。本当は大学の交換留学がしたかったのですが、まったく方向性が定まらず、先延ばしにしているうちにいつの間にか募集が始まっていてせっかくのチャンスを逃してしまいました。留学を考えているみなさんには早め早めの行動をお勧めします。ここで留学をあきらめてもよかったのですが、一年間日本ではない国で暮らして、その国のことも、そして日本のことももっとよく知りたい!という思いは消せず(もっと邪な気持ちもたくさんあったけど)、このプログラムに応募して、晴れて2月から留学できることになりました。これから約9か月、ALTとして頑張っていこうと思っています。

私の働いている高校は、メルボルンから電車で約1時間半の、バララットという町にあるカトリックの女子高です。高校とはいったものの、オーストラリアではほとんどの高校がSecondary School と言って、中高一貫教育になっています。町自体が古い歴史を持っていることもあって学校の歴史が非常に長く、オーストラリア連邦の成立よりも前に作られました。校舎は石造りでまるでハリーポッターです。実際ハリーポッターのように、生徒はHouse Groupと呼ばれるグループに分かれていて、そのグループで活動したりします。これを聞いただけでも少しわくわくしますよね?

このように伝統のある学校ですが、決して堅苦しい雰囲気ではなく、むしろ生徒たちはいきいきとしていています。特にすごかったのがSwimming Carnival。日本でいう体育祭のようなものですが、オーストラリアはそれを水泳でやります。先ほど紹介したHouse Group対抗で、泳ぎだけでなく、最高学年12年生のシンクロ、応援なども順位決定の材料になります。みんな必死で、のけぞって大声を出しながら応援する姿は圧巻でした。

さて、普段はどのようなことをしているのかというと、主には高校生の授業に参加して授業補助をしたり、オーストラリア版センター試験で日本語の会話試験が必要な生徒に対して、マンツーマンの会話練習をしたりしています。日本語を理論立てて教えるのが難しい、という前に、英語でされる生徒の質問を理解することから大変です。生徒がせっかく積極的に聞いてくれても、私が聞き取れないせいで、“Umm…That’s OK.”とあきらめてしまう姿を見ると本当に悔しいし、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。しかし、私があまりに英語ができないので、私が日本語でしゃべってあげなきゃ!とやる気になってくれた生徒も何人かいて、英語ができなくていいこともあるもんだなあと、とても複雑な気持ちです。


しかし、そんな英語ポンコツキャラを貫いてきたわたしも徐々に英語が上達していて、生徒が聞いてきたことだけでなく、先生たちが職員室でおしゃべりしている話の内容も最近はわかるようになってきました。そしてフランス語の教師たちと席が隣なので、フランス語の能力も毎日なぜか向上しています。フランス語を聞き流しているだけなのに、フランス語が話せるようになっているので、スピードラーニングも少しは効果があるのだなと驚きました。そして下がっているのが日本語の能力です。生徒たちと日本語の練習をするのですが、わかりやすいようにいつも「やさしい日本語」でしゃべるように心がけています。だから、先生たちと話すときは特に会話がぎこちないです。私はオーストラリアにきてからよく、ああ、そうですか、というようになりました。これは会話文などによく出てくるからなのですが、たぶんOh, I see. を直訳しているのだと思います。

仕事が終われば自由時間です。毎日本当にのんびり過ごせていて、ストレスがとても少ないです。体調もよくなったし、ご飯の量も増えました。今は日本語の先生のおうちにホームステイ中で、3月から生徒の家に引っ越します。これからたくさんのホストファミリーができると思うとうれしくてなりません。


では、今月はこのあたりで。来月以降、もっと詳しい話を報告できればいいなと思っております。さようなら。