『社会学雑誌』41号


『社会学雑誌』41号

2025年3月31日刊行

A5判366頁

 頒価2000円

 

内容紹介

 本号は、二つの特集を中心に構成されている。特集1「時間・空間をめぐる文化的想像力と生活空間」では、SFテクノロジー、酒、観光、記憶、都市風景、文化遺産などを手がかりに、時間・空間と文化的想像力の関係を考察している。特集2「状況の社会学」の展開可能性では、デュルケム、ゴフマン、感情管理などをめぐる論考を通じて、「状況」という視点から社会学的分析の可能性を検討している。投稿論文では、HSP、社会理論、家事労働、シングルマザー、中国系移民、「Working Woman」像など、社会学・文化研究に関わる多様なテーマが扱われている。

目次

特集1  時間・空間をめぐる文化的想像力と生活空間

  • 特集紹介 「時間・空間をめぐる文化的想像力と生活空間」に寄せて(菅原 祥/佐々木 祐)
  • 時間概念の隠喩としてのSFテクノロジーの可能性―バーバラ・アダムのホログラフィー的時間概念とサミュエル・R・ディレイニーの「時は準宝石の螺旋のように」の検討から(菅原 祥)
  • 酒呑み・山口瞳の時間的・空間的想像力―酒乱の社会学的研究―(櫻井 悟史)
  • 「原野」と「湿原」をめぐる風景の文化政治―一九五◯–六◯年代の北海道への旅と観光的視線への抗い―(番匠 健一)
  • 綿矢りさの『手のひらの京』における京都の記憶(菅原 祥)
  • 神戸と猫と女たち―西東三鬼『神戸』の風景―(佐々木 祐)
  • 行政プロセスとしてのヘリテージ―古墳はいかにして「文化遺産」となるのか?―(木村 至聖)

特集2  「状況の社会学」の展開可能性

  • 特集紹介「状況の社会学」の展開可能性(状況の社会学研究会編)

  • デュルケムの構成的実践概念にみる相互行為研究の萌芽ーアン・ロールズの社会学史研究をもとに一(粕谷 圭佑)
  • アーヴィング・ゴフマンの関与論ー状況の社会学の展開に向けて一(若狭 優)
  • 感情管理と性格帰属ーゴフマンのアクション論の検討を通してし(木村 雅史)

投稿論文

  • HSP自認者の自己語りー自己の多層性に着目して一(津田 翔太郎)
  • グローバル化論以降の社会理論ーU・ベックの「コスモポリタン化論」構想ー(大川内 晋)
  • 家事労働者の雇用によるケアの再編ー中国・波市の事例からー(侯 佳慧)
  • 選択的シングルマザーと女性の自己決定権ー彼女たちは本当に自己選択をしたのかー(周 馨驥)
  • 社会資源を持つニューカマー中国系移民のホスト社会参加阻害要因-個人の経験と受け入れ構造の視点からし-(欒 孟聡)
  • 一九八〇年代以降の「Working Woman」のイメージから見る「働く」ことの意味の変遷-実用情報誌『日経WOMAN』を対象として-(李 澤睿)
  • 《シリル・ルミュー氏講演 翻訳とコメント》二〇二四年の世界における戦争と平和主義-デュルケーム的観点からの省察し-(シリル・ルミュー(訳 白鳥義彦))
  • シリル・ルミュー「二〇二四年の世界における戦争と平和主義-デュルケーム的観点からの省察」に対するコメントと問い(赤羽 悠)
  • 赤羽悠氏への回答(シリル・ルミュー)
  • 《二〇二三年度 社会学専修卒業論文より》活動現場から紐解くフードバンクとボランティアの姿(大坪 日向子)
  • アロマンティック・アセクシュアルとその生きづらさ(柴田 惠理香)

ソシエテ

  • 或るフェミニストと私(松井 久見子)
  • なぜ社会人となって、私が人文学から離れてしまっていたかについて(吉村 航一郎)

〈学位論文題目〉

〈研究室便り〉

〈編集後記〉

〈審査要項〉