留学レポート 学校生活編

 はじめまして、社会学専修3回生の新井ともよです。現在、オーストリア・グラーツ大学にて交換留学をしており、5ヵ月目に突入したところです。これまでの生活を振り返りつつ、オーストリアや交換留学に興味がある方のお役に立てるよう、留学レポートを何回かに分けて書いていこうと思います。

 

 今回は「グラーツ大学での学校生活」についてお伝えします!グラーツ大学(正式名称:Karl-Franzens-Unibersität Graz)はオーストリアでは2番目に規模の大きい大学です。写真の通り、「いかにもヨーロッパ!!」という豪華な外観をしていますね。この建物に加えて、「RESOWI」という社会科学部の授業が開講されている建物がメインキャンパスにあります。その他の学部の建物は街中に点在しているといった感じです。なので、授業間の移動はバスで15分以上かかる場合もあり、結構焦ります。

グラーツ大学のメインキャンパス

 私はドイツ語の勉強をしっかりしたかったこともあり、専門の社会学の授業3つに加えてドイツ語の語学の授業を3つ取っています。「前期で6つしか取ってないの!?」と驚かれるかもしれませんが、交換留学生の授業数としては平均か平均以上かなというのが現地での感覚です(他のアジア圏からの留学生は授業3~4つの人が多いです)。特に語学の授業は予習・復習の比重が重いので、割とあっぷあっぷしています。

 授業形態について、神戸大学と大きく異なるところは「1時間目」「2時間目」といった時間割がないことです。ある授業は7時から始まり、ある授業は7時15分から始まり、といった風に授業ごとに開始時間がバラバラです。このことの利点は大学周辺のバスの混雑が軽減されることでしょうか。一方慣れるまでは、授業開始時間を間違えたりするので注意が必要です。もちろん始業・終業のチャイムもありませんが、代わりにこちらの学生には授業が終わったタイミングで拳で机をコンコンと叩く分化があります。これはどうやら教授に「ありがとうございました」と伝えているらしいのですが(拍手みたいなものでしょうか)、初めてこの現場を見たときはびっくりしました。「教授に反抗しているのか!?ブーイングをしているのか!?」とだいぶビビりましたが、むしろ感謝の意だったというのが面白いですね。

 

 授業外では図書館で過ごすことが多いです。見てください、このハリー・ポッター感溢れる図書館を!こんなに素敵な図書館なのに、あまり現地の学生は利用していないようで、15人くらいしかいないことが多いです。ただ椅子がものすごく硬いので、1時間くらいもするとお尻が悲鳴を上げ始めます。

 もちろん食堂もあります!こちらでは食堂をMensa(メンザ)といいます。席数はあまり多くないので、お昼時は大混雑してます。こちらでは1人ご飯の文化が日本ほど根付いていないので、1人で食堂にいる人は稀です。ぼっちに厳しい世界ですね。メニューはお肉料理・魚料理・パスタ・ベジタリアン向けの料理と結構充実しています。値段は神戸大学の食堂の価格に慣れていると「高い!」と感じるかもしれません。ただ、どの料理を選んでもじゃがいもがマシマシでついてくるので満腹にはなります。

 今回は、「グラーツ大学での学校生活」についてお伝えしました。次回はグラーツの町の紹介ができればと思っています。