平成29年度学位授与式(学部学生、博士前期課程)が挙行されました

2018年3月27日に平成29年度学位授与式が挙行されました。

 

それを記念して、神戸大の社会学専修において過ごした4年間について、代表で卒業生の山口さんと吉田くんにコメントをいただきました。


山口さんのコメント

このたび、神戸大学文学部を卒業いたします、山口ありさです。周囲の方々に感謝を述べることで、大学四年間の振り返りに代えたいと思います。

 

まずはお世話になった先生方に深く御礼申し上げます。私の卒論はリズム譜を使用したり、モニタリングのような実験を行ったりと少し風変わりなものでしたが、これらは指導教員である佐々木先生のアドバイスがなければ、思いつくことさえできませんでした。お陰様で、最後まで楽しんで卒論を執筆することができました。ありがとうございました。

次に、同じ社会学専修に所属する友人たちへ。読書室で最後まで励ましあいながら卒論を書き上げ、笑いあったことは私の大学生活を彩る思い出となりました。

 

読書室や社会調査室で出会えた先輩方や後輩たちにも感謝しています。ことあるごとに声をかけてくださったことが心の支えになりました。ありがとうございました。

 

最後に、両親ならびに弟たちへ。私がどう説明しても要領を得なかったであろう私の卒論研究を、何も言わずに見守っていてくれたことに御礼申し上げます。そして何より、私を大学進学させてくれて、本当にありがとう。

 

社会人になる日は刻一刻と近づいていますが、四月以降も私は関西に残っています。私がある日ひょっこり読書室に顔を出すことがあれば、その時はまた、一緒に笑ってくださると嬉しいです。

吉田くんのコメント

名前があるのとないのとでは物事の捉え方が大きく変わります。「青くて何処までも広がってるもの」、と言われても思い浮かべる物は様々でしょうが、「空」と言われたら私たちは頭上を見上げるし、「海」と言われたら六甲の山から見下ろした風景と共にそれを思い出すことができます。

 

こうしたことを、私たちはきっと経験的に、あるいは直感的に知っているのでしょう。そうした直感や、「なんとなく」で捉えている物事・現象が私たちの生活には溢れています。しかしその「なんとなく」を「なんとなく」のままにしておくのはどうにも収まりが悪い。どうにかして理解し、説明できるようにしたい。人文学を学ぼうという人は、そういう人が多いのではないかなと私は思います。

 

特に、今年卒業する神戸大学文学部の同回生は、それぞれの興味関心に対して真摯に向き合い、自分の抱いた疑問を解き明かそうという熱意に溢れていて、同じように卒業論文の執筆に取り組む中で多くの刺激を与えてくれた存在でした。

 

また、その「なんとなく」を解明しようとする中で、助言をくださり、時には遠回りすることの大切さも示しながら、往くべき道を照らしてくださった先生方、院生の皆様にも、とても感謝しています。大変お世話になりました。

 

この四年間で培った、目の前にある事物を論理的に捉え、自らの内にある言葉で説明する力は、これから先もきっと私たちの人生を豊かにしてくれることでしょう。

 

これからそれぞれの道を歩み始める仲間の成功を心から祈っています。


卒業生・修了生の皆様がそれぞれの職場や大学院といった新天地にて活躍されることを心よりお祈り申し上げます。