ドイツ留学中の田村くんからレポートが届きました(その3)

前回に続いて、ドイツ留学中の学部4回生の田村くんから留学レポートが届きました。

今回は留学先での日常生活についてのレポートです。


さて留学生生活も残すところ2か月となりました。

ドイツも暑い日が増えてきましたが、日本のような蒸し暑さはなく快適です。つい先日には、同じくドイツに留学している友人を訪ね、お互いの近況を報告し合いました。

以前の2回の報告では、大学生活についてあまり触れなかったので、今回は普段の生活について書きたいと思います。

現在ハンブルク大学には20人弱の日本人が留学しています。

来ている大学は西日本の大学が多い印象です(つい最近、京都大学とも新たに提携を結んだようです)。

ほとんどの人が交換留学ですが、中にはフリームーバ-(交換留学制度ではなく個人で留学している人)や正規のハンブルク大学生として入学している人もいます。

交換留学生はハンブルク大学のアジア・アフリカ研究所(AAI)の日本学科(Japanologie)に所属します。ハンブルク大学の日本学科は第一次世界大戦の頃に設立されており、ドイツで一番古い日本学科です。

AAIの中のJapanologieの掲示板の一角。日本の新聞がたくさん貼られています。
AAIの中のJapanologieの掲示板の一角。日本の新聞がたくさん貼られています。

日本学の学生はまず日本語から始まり、日本の古典(変体仮名を習ったり、竹取物語を扱ったりします)から政治、ポップカルチャーまで幅広く勉強しています。

中にはお経のことをゼミで扱っている授業もあるそうです。

一方、留学生はというと、語学の授業やドイツ語と日本語のタンデムを中心にして、専門の授業に出たりしています。

私は前回の冬学期には、語学の授業を週5つ、専門の社会学理論的の授業を1つとって、週2回タンデムをしていました。

今学期は、タンデムを週4回し、語学の授業が1つ、専門のゼミ1つに参加しています。

タンデムの回数や授業の数は、人それぞれでタンデムを多くする人もいれば、授業を多くとる人もいます。

また日本学の日本語の授業のサポーターをすることもあります。

漢字の授業でミスがないかチェックしたり、会話の授業で日本の文化について話をしたりします。

前回の冬学期には、日本語で演劇をする授業があり、私はそのサポーターとして劇に出演したりしました。

私は参加出来なかったのですが、今学期にはハンブルクで行われる日本映画祭のために、ある日本の映画のドイツ語字幕を作るという授業もありました。

AAI内側。ガラス張りの建物で正面にはHauptgebäude(中央棟)が見えています。
AAI内側。ガラス張りの建物で正面にはHauptgebäude(中央棟)が見えています。

授業の長さは、日本と同じで1.5時間です。朝は一番早くて8時15分から授業があり、一番遅くて19時45分までです。

そのため日の短い冬だと1限が始まっていても暗いということがあります。

お昼は食堂で食べる人が多いです。

時間がない人はAAIの中にあるカフェで済ませる人もいます。

食堂の形式は神戸大学とほとんど変わりません。

ただやはりドイツというべきか、肉、イモ料理が多いですし、量も多いです。(ハンブルクは海が遠くないので魚も食べられますね)

AAIのカフェ。ここで多くの学生がタンデムをしています。
AAIのカフェ。ここで多くの学生がタンデムをしています。

さて平日の大学での一日はこんな感じです。

学生寮の話を少しすると、留学生は住むところがいくつかあって、大学から近いところもあれば遠いところもあります。(残念ながらどこがよいというのは選べません…)

休日は何をするかというと、旅行をする人が多いと思います。

金曜から週末にかけてベルリンなどに旅行する人もいれば、ブレーメンやリューベックといった近場に日帰りで旅行する人もいます。

交通費が高くないので旅行は非常にしやすい環境かと思います。

長期休暇は多くの学生が遠出しますね。

さて普段の生活を長々と書きました。

留学を考えている人の参考に少しでもなればと思います。

次回はゼミの話などもできたらと思います。