准教授:酒井 朋子

履歴

英国ブリストル大学社会学部博士課程修了(2010年PhD)。大阪大学グローバルCOE特任助教、東北学院大学教養学部講師および准教授を経て、2018年より現職。

専門分野:文化・社会人類学、質的社会学

戦争や政治暴力および震災の体験や記憶、およびそれらの多様な表現のあり方が、主要な研究対象である。とくに、戦争や紛争、災害の経験の中で、「日常的なもの」と「非日常なもの」が交錯し、混濁していく様子に関心がある。

理論的背景は、物語論、集合的記憶論、質的研究のエピステモロジー、感情の社会学、感情の人類学、など。

ここ最近は、特に以下に関心がある。

  • 戦争経験の語りや表現における笑いと恐怖の交錯
  • 道徳/倫理の人類学

調査地域は、イギリス、アイルランド、チリ、宮城県沿岸、福島県沿岸地域。


主な著書・論文

  • 「道徳/倫理の人類学の一潮流を素描する―物語論と徳倫理派人類学との系譜の重なりについて」『社会学雑誌』第35号、2019年。
  • 「戦争・紛争体験の語りにおける笑いとユーモア」田中 雅一・松嶋 健 編『トラウマ研究 2  トラウマを共有する』京都大学学術出版会、2019年。
  • (共編著)『記憶風景を縫う––チリのアルピジェラと災禍の表現』「記憶風景を縫う」実行委員会、2017年。
  • 「記憶表現としてのタペストリー:チリのアルピジェラの歴史証言」『比較文化研究』No.125、2017年。
  • 『紛争という日常––北アイルランドにおける記憶と語りの民族誌』人文書院、2015年。
  • 長期紛争経験を聞くことの解釈学」『日本オーラル・ヒストリー研究』第9号、2013年。
  • Storytelling Practices and the Formation of Collective Experience: Narratives of the Conflict in Northern Ireland. Senri Ethnological Studies, Vol.81, 2013.

その他の業績

  • 「アイルランド・人工中絶めぐる国民投票––社会変化の分水嶺?」『世界』2018年9月号。
  • 展覧会企画「記憶風景を縫う––チリのアルピジェラと災禍の表現」、仙台・東京エレクトロンホール宮城、京都・同志社大学寒梅館、長崎・長崎県美術館、2017年5月〜9月。