2022年11月30日刊行

 A5判320頁 

 頒価2000円

 

内容紹介

本号は、一つの特集、投稿論文、研究ノート、社会調査演習報告を収録しており、盛りだくさんの一冊となっています。「特集:福祉国家・教育・統治――一九世紀フランス社会学研究」では、フランスの国家行政が社会的保護の名目で絶えず人々の暮らしに関与するようになる、福祉国家の構築とその破綻の危機において、諸個人の内面に介入するテクノロジーの特性などに関して論じています。

 

目 次

特集:福祉国家・教育・統治――一九世紀フランス社会学研究

特集紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・白鳥義彦

社会的ユートピアとしての直系家族―フレデリック・ル・プレと一九世紀 ―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北垣徹

 一九世紀フランス社会学が照らす現代のエコロジー問題―心身並行動を手がかりに―・・・・・・・・・・・・・・・・・・村澤真保呂

身体の牢獄―ふたたび規律権力について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前川真行

正常と異常の中間領域―一九世紀ドイツ・フランス・ベルギーにおける精神病質概念と人格概念―・・・・・・・・・・・・・渡辺拓也

信仰と法―フランス王政復古期における冒涜と刑罰化―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲永祐介

エミール・ブトミーとシアンス・ポー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・白鳥義彦

 

投稿論文

社会システムによる構成としての人格―後期ルーマンの人格概念―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嶺岸匠

結婚相談所を介した配偶者選択における「見合い/恋愛」の概念分析―インターネット上の成婚談を利用して―・・・・・・・成田まお

組織におけるアーティファクトと組織美学の可能性―事物がシンボルとなるプロセスに着目して―・・・・・・・・・・・・・竹中克久

フェイスワークとしての「炎上」―「面目」と「偽造」の関係性に注目して―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若狭優

断絶を通じて思考する過疎地域ランドスケープ―時間・空間の非連続性に関する考察に向けて―・・・・・・・・・・・オスカー・レン

 

研究ノート

没後一○○年ドイツ語圏におけるジンメル研究―『ジンメル・ハンドブック』(二〇一八)の紹介―・・・・・・・・・・・・・田村豪

 

二〇二一年度・二〇二二年度社会調査演習報告

二〇二一年度・二〇二二年度「社会調査演習報告」から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐々木祐

災禍の学校における諸現象の社会学的考察―<包摂>と<排除>を手がかりに―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野中康生

一九二○年における流行性感冒とコレラの報道について―『神戸又新日報』による比較―・・・・・・・・・・・・・・・・・沖本暁子

情報伝達メディアの性質―感染症にまつわる情報伝達の比較から―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・崎山航志

電車の社会学―有川ひろ『阪急電車』―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・渥美光太郎

神戸と社会と日本人―妹尾河童『少年H』―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・丸尾珠生

"ISOLA "を通してみる震災と「風俗」―貴志祐介『十三番目の人格ISOLA』―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村亮善

 

ある絵本編集者の日々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岡崎俊基

これまでを振り返って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上村勇輔

 

〈学位論文題目〉

〈研究室便り〉

〈編集後記〉

〈審査要項〉